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[コラム]夢から夢へ(1)
今日は、『夏の夜の夢』が16世紀から現在にかけてどのように演じられてきたか、について演出助手のローレンさんに解説していただきます。ローレンさんはスナッグ及びコブウェブ役で出演もしています。同じ『夏の夜の夢』とはいえ、これだけ多様な演じられ方をしているんですね。既に多少イメージを伝えてもらってはいますが、ペンブルックプレイヤーズの『夏の夜の夢』が具体的にどう表現されるのか気になる所ではあります...

翻訳については小菅新さんにご協力いただきました。本コラムは3回に分けて掲載します。なお、原文をお読みになりたい方は続きを読むをクリックしてください。

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夢から夢へ:『夏の夜の夢』上演の歴史

(ヒッポリタ『夏の夜の夢』第5幕・第1場より)
「こんな馬鹿々々しい芝居ははじめて。」〔シェイクスピア・著、福田恒存・訳『世界の文学(1)』(1963、中央公論社)p.527〕

しかしそんな馬鹿々々しいものが、4世紀以上にわたって演劇監督や役者、そして観客たちを魅了しつづけています。『夏の夜の夢』はファンタジーと現実の競演、そして一方がそのまた一方へと変わる様子を描いた劇であり、まさに「恐しい一夜の夢」なのです。〔シェイクスピア・著、福田恒存・訳『世界の文学(1)』(1963、中央公論社)p.514〕

この劇は「愛」についての作品でもあり、夏至の頃にイギリスで伝統的におこなわれているお祭りを題材のひとつとしています。エリザベス1世のころ、そのお祭りが若い女性たちの一生に一度の真実の愛を発見するものだったことをもとにしているのです[訳注:夏至の晩に若い女性たちがノコギリソウを枕の下に敷いて寝ると、夢に将来の結婚相手が登場するという言い習わしがあったようです]。史料などによると、『夏の夜の夢』の最初の上演は1590年代のなかばにおこなわれたらしく、若い廷臣(宮廷に仕える者)の結婚式を祝うために披露されたようです。作品のはかない詩的な美しさが17世紀を通じて支持をあつめ、1660年の王政復古以後は歌や楽器演奏をとりいれるために脚本の大幅なカットや編集がおこなわれました。1692年に『夏の夜の夢』は『妖精の女王』というタイトルのオペラにもなりました。

18世紀から19世紀にかけては音楽が『夏の夜の夢』のなかで重要な役割を果たしました。18世紀のものとして知られている限り最初の作品が1755年の『妖精たち』で、デヴィッド・ギャリックとゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの弟子だったジョン・クリストファー・スミスによってつられたオペラ作品です。『妖精たち』にはシェイクスピアのつくった歌のほかに、彼と同時代のジョン・ミルトンやジョン・ドライデンのものも盛り込まれました。音楽面で最大の影響を与えたのがフェリックス・メンデルスゾーンによる1826年の楽曲で、これはその後何世紀にも渡って上演された何百もの『夏の夜の夢』に影響を与えることとなりました。

(続く)

UK-Japan 2008 WEBサイトに記事掲載!
JUGEMテーマ:演劇・舞台
Read in English >> From Dream to Dream:
A Performance History


(Hippolyta. V.i.207. A Midsummer Night's Dream):
'This is the silliest stuff that ever I heard'

And yet this silly stuff has been bewitching the minds of directors, actors and audiences for over four centuries. It is a play about fantasy, reality, the collaboration of the two, and the transformation from one to the other: 'the fierce vexations of a dream' (IV.i.66).

It is a play about love, feeding off the traditional festivity of a Midsummer Night, the date in the Elizabethan calendar when young maids discovered the identity of their one true love. Sources show that the first production of the Dream took place in the mid 1590s, and was probably performed at the wedding celebration of a young courtier. The fizzling poetical beauty of the play was championed in performance throughout the 17th century and post Reformation a good deal of cutting and editing took place to allow for the insertion of songs and instrumental music: the Dream was transformed into an opera in 1692, The Fairy Queen.

Music played a significant role in Dream's in both the 18th and 19th centuries. The first known 18th Century Production was The Fairies, 1755, an opera adaptation by David Garrick and Handel's pupil, John Christopher Smith, containing songs by Shakespeare and a number of his contemporaries, including Milton and Dryden. The greatest musical influence in the 19th century was Mendelssohn's composition, 1826, which would go onto underscore hundreds of productions in the decades to follow.

(to be continued...)
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"Shakespeare on the other side of the Globe..." Cambridge University Pembroke Players Japan Tour 2008 will perform "A Midsummer Night's Dream" around Japan. The link at the bottom of each article will lead you to the English version. Please forgive any inconveniences, articles are being translated backwards one by one... List of ENGLISH articles.
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シェイクスピア劇を通じた日英交流を目指す、ケンブリッジ大学ペンブルックプレイヤーズの今年の来日公演は「夏の夜の夢」。本公式ブログでは公演情報だけでなく舞台制作等裏話も提供していきます!どうぞお楽しみに!   mail
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