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[コラム]『美学』の交流(1)
本日は、セットデザインを担当しているルーシィさんにデザイン・コンセプトの背景を説明していただきます。19世紀後半から、ヨーロッパに伝わった日本文化は高く評価され、「ジャポニスム(日本趣味)」が流行っていました。これは一方的な、一過性の現象ではなく、その後の日英間の文化的交流を大いに促進することになります。ペンブルックプレイヤーズの『夏の夜の夢』では、二つの『美学』の交流がデザインに取り入れられているようです(実は、衣裳デザインのラフ画なども届いているのですが、それはまた別の機会に!)。

翻訳については小菅新さんにご協力いただきました。本コラムは二回に分けて掲載します。なお、原文をお読みになりたい方は続きを読むをクリックしてください。

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『美学』の交流:
19世紀のイギリスと日本の文化的対話


日本は17世紀の始めから鎖国政策を取っていましたが、1858年8月26日の日英修好通商条約により、イギリスと日本との間で外交・貿易面での関係が築かれることになりました。そしてこの関係は両国の間での深い文化交流の始まりでもありました。

当時イギリスでは耽美主義、つまり美の追求を通じて芸術だけでなく生活面の価値を高め、悪趣味に反して「良い趣味」とされるものの間口を広げようとする運動が台頭しており、その中で日本美術は重要な役割を果たしました。ロンドンのリバティ百貨店は1875年に日本製品の輸入販売を専門とする業者としてはじまり、上流・中流階級家庭であればどこでも日本の版画、せんす、着物や屏風絵などを目にすることが出来るようになりました。西洋の絵画は日本美術によって大きく発展し、また日本の画家たちも西洋絵画の技法を取り入れようとしました。東京の文化的、経済的な営みの中では活発なイギリス人たちの姿が目立ち始め、西洋風な外観の建物や街灯が町並みを彩るようになり、着物を着る女性のほかにバッスルドレスを着る女性も同じくらいいました。[訳注:バッスルドレスとは、スカートの後ろを膨らませてヒップラインを誇張したデザインのドレスのこと]

今回の演目である『夏の夜の夢』の舞台となるヴィクトリア朝ではこうした文化的対話が盛んで、のちの美術やさまざまなデザインに深い影響を与えました。

今回の劇の重要な関係の一つが、「自然」と「社会」との関係です。アテネ社会の厳しい法律とは対照的に、魔法の森では別の力が支配しており、それは下記のようにヒトにとっては不思議で、不可解なものでした。

「(前略)おれ様、何が楽しいといって、万事めちゃめちゃのこんぐらかりくらい、お気に召すことはないのさ。」〔シェイクスピア・著、福田恒存・訳『世界の文学(1)』(1963、中央公論社)p.500〕


(続く)

UK-Japan 2008 WEBサイトに記事掲載!
JUGEMテーマ:演劇・舞台
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Cultural dialogue between Britain and Japan in the Nineteenth Century


Japan had been a closed country since the early seventeenth century, but on the 26th of August 1858 the Treaty of Edo sealed diplomatic and commercial relations between Britain and Japan that would mark the beginning of a rich cultural dialogue.

Japanese art became an integral part in Britain's 'Aesthetic Movement', striving through design to improve the quality of art and life, and declaring a democratization of good taste. Liberty's of London opened in 1875 as a specialist supplier of Japanese goods, providing every middle class or upper income home with prints, fans, kimonos and screens. European painting grew dramatically through the observation of Japanese work, and Japanese painters experimented equally with European styles. Economic and cultural life in Tokyo began to include a dynamic British population, a cityscape of emerging western facades and columns, and Japanese ladies that appeared as often in bustle dresses as in kimonos.

The referencing of the Victorian Period in this production of A Midsummer Night's Dream, taps into an era of history in which cultural dialogue was fresh, abundant, and provided a formative influence on the art and design that was to follow.

A key relationship in the play is between nature and society. The strict laws of Athens contrast sharply with the forces of the forest, whose drive remain mysterious to human visitors:

"..those things that best please me
That befall prepost' rously" (III,ii, 120-121)


(to be continued...)
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"Shakespeare on the other side of the Globe..." Cambridge University Pembroke Players Japan Tour 2008 will perform "A Midsummer Night's Dream" around Japan. The link at the bottom of each article will lead you to the English version. Please forgive any inconveniences, articles are being translated backwards one by one... List of ENGLISH articles.
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ポスター小
シェイクスピア劇を通じた日英交流を目指す、ケンブリッジ大学ペンブルックプレイヤーズの今年の来日公演は「夏の夜の夢」。本公式ブログでは公演情報だけでなく舞台制作等裏話も提供していきます!どうぞお楽しみに!   mail
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